看護師 HSPで良かったこと

わたしは大学病院で2年半、クリニック(手術あり)で2年、看護師として働いていた経緯があります。

それぞれ結婚と夫の転勤を機に退職しています。

HSPで看護師をやっていると正直辛いなと思うことも多いのですが、HSPだからこそ感謝されたり、プラスになったこともありました。

今回は、看護師をやっていて個人的に「HSPで良かったな」と思ったことについて紹介していきたいと思います。

患者さんへの共感力の高さ

わたしは、大学病院時代はがんの患者さんが多く入院する病棟で働いていました。

辛い副作用を伴う治療、全身の痛みに震える終末期…

回復期の病棟とは違い、多くの患者さんが治療による積極的な回復は見込めず、身体的だけでなく精神的にも辛い状況でいらっしゃいました。

もちろん、抱えていらっしゃる苦しみはその患者さんしかわかりません。わたしたち看護者は、その苦しみをわかる前提で接することはあってはなりません。

しかし、日々辛いことを吐露してくださる患者さんに、どうやって寄り添っていくか、どう看護したら辛さが軽減できるか、どんな言葉を掛けたら少しでも心を軽くできるか。そんなことを日々考えながら看護をしています。

それは、看護師であればHSPでも非HSPでも同じように考えていると思います。

しかしHSPは共感力が高いので、患者さんとお話するときにそれを活かすことができます。ですので、患者さんにはよく「あなたは優しいね」「話を聞いてもらえて、救われたよ」と言われることがありました。

また、想像力も豊かですので、今患者さんが辛いことをどうすれば軽減できるかアイディアも豊富に出て、それを看護に活かすことができます。

わたしが病棟の看護師時代に経験した、今も心に残る患者さんとのやり取りについて、下記記事にもまとめてありますので、ぜひ合わせてご覧ください。

気遣いにより円滑なチームワークに貢献できる

わたしはクリニックに勤めていたとき、手術室で器械出しを担当していました。

毎日お昼の時間に10件前後手術があり、非常にバタバタします。

先生も早く手術を回したいという思いが強く、空気感もピリピリです(この時間の胃の痛さ(´;ω;`))

手術の器械出しは、先生が手術をやりやすいように援助するのが一番の業務ですので、常に先生の行動と手術の状況を把握し、「次に何が必要か」を考え先回りして動くことが求められます。

少しの時間も惜しいタイムスケジュールであったので、先生の指示を待たず、先に必要そうであると判断したら、わたしが外回りの看護師に指示を仰いで追加物品の準備をしてもらうこともありました。

このように、気遣いや状況の予測が非常に求められる場面において、HSPは能力を発揮することができます。

先生からも「今までで一番手術がしやすい」と言われたときは、とても嬉しかったです。

HSPは敏感に周りの状況を察知する能力、そして得られた多くの状況から物事を予測する能力に長けているため、こういったポジションでの仕事では重宝されやすいと思います。

指導が分かりやすい

看護師になって付いて回ってくるのは「後輩の指導」ですよね。

わたしはそれぞれの職場をそう長く続けたわけではありませんので、大それたことを言える立場ではありません。

しかしどの職場でも入職してから一年たつと、後輩指導を任されるようになりした(私の場合です)。

自分も指導される側だったからわかるのですが、指導者のタイプは様々で、あまり説明はなく見てお覚えろ派、自分の感覚だけで指導してくる感覚派、根拠重視派…などなど。

もちろん相性もあると思いますが、感覚だけで指導されると頭に入りにくかったり、逆に根拠だけで説明されると実践でうまくいかなかったり…

そういった経験から、わたしは指導するときには「根拠」に基づいたうえで、自分がやってみて一番やりやすかった方法を指導するように心がけていました。

HSPは多くの情報を敏感に察知することができるので、一年目から様々な指導者の特徴を観察し、それぞれの良いところ、分かりにくいところを分析することができました。また、日々の看護においても、患者さんの反応を敏感に察知することができるので、どういったやり方が患者さんにとっての安楽に繋がるのか、常に考えることができました。

上記、普段の業務から得た人よりも多い情報量を持って指導できるため、後輩には「先輩の指導分かりやすいです~」と言ってもらえることがあり(心の中でガッツポーズ)、「HSPで良かった」と思ったことの一つでした。

まとめ

いかがだったでしょうか?

こうしてみてみると、看護師においてHSPの能力が役に立つことも多くありますね。

もちろんそれぞれの特徴がメリットデメリット両方の面を併せ持つため、逆に「看護師向いてないな」と思うこともありました。

しかし環境を選べば、HSPの能力が重宝される職場やポジションはたくさんあると思います。

HSPの看護師さんが、少しでも自分に合った働きやすい職場を見つけられることを願っております。

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