看護師 HSPで辛かったこと

前回、看護師をしていてHSPで良かったことについてご紹介しました。

また、看護師として働く中で心に残るエピソードも下記記事にてご紹介しています。

上記記事に書いたように、看護師をしている中で「HSPで良かった」と思うことも多くありました

一方で、あらゆることに敏感であるがゆえに、「HSPで看護師をするのは辛い」と思うことも多くありました。今回はその「看護師をしていてHSPで辛かったこと」についてご紹介できればと思います。

職場の人間関係に疲れる

医療現場は常に生命の危険と隣り合わせであるため、シビアな世界です。

それに加え、看護師業界は常に人手不足で忙しく、職場の雰囲気はピリピリしがち

また職業的にまだまだ女性が多いので、派閥や人間関係のドロドロが発生している場合もあり、HSPが疲弊する要素がいっぱいです。

またこれは看護師業界だけに限った話ではないかもしれませんが、所謂「お局」的存在の脅威もあります。

看護師にとっての一番の脅威は「夜勤」×「お局」の組み合わせ。夜勤は日勤より少ない人数で業務を回す(しかも長時間)ため、このお局と夜勤メンバーが一緒になってしまうと、一晩中胃が痛いのは確定です。(わたしは病棟看護師時代に慢性胃炎になりました)

このように、日々周りの人間関係のドロドロやお局の機嫌に振り回され、HSP看護師は身も心も疲弊しまくります。また、看護師の業務は周りとコミュケーションを取って連携していかなければならないため、敏感で疲れやすいHSPには酷な労働環境だと思います。

患者さんに共感しすぎてしまう

看護師をしていてHSPで良かったことの記事の中でもご紹介しましたが、HSPは患者さんの痛みや思いに共感する能力が高くあります。

それは良い面でもあるのですが、共感しすぎてしまうあまり、プライベートの時にも患者さんのことを考えてしまい心が休まらなくなってしまったり、患者さんの痛みをまるで自分も経験しているかのように捉えてしまい、心が疲弊してしまうことがあります。

患者さんを看護していく上で重要なのは「自分は心身ともに健康であること」です。患者さんの痛みに共感しすぎてしまうあまり共倒れのような状況になってしまうと、結果的に良い看護は提供できず患者さんの不利益にも繋がってしまいます

痛みや気持ちに寄り添いながらも、自分と患者さんの明確な境界線を持って看護に臨むこと。

自己と他者の境界が曖昧になりがちなHSPにとって、難しい課題であると思います。

内省しすぎてしまう

看護師をしていると、「あの場面、わたしのあの看護で正解だったんだろうか」「あの判断は間違っていたのでは」と考えてしまう場面は、探せばいくらでもあります。

日々の自分の看護を振り返ることは、成長にも繋がる重要なことです。

一方で、語弊を恐れずに言うと「考えても仕方のないこと、仕方のなかったこと」が必ず存在する、とわたしは思います。

内省しすぎて別の患者さんへのケアに影響してしまったり、看護師として働く自信がなくなってしまうと本末転倒です。

HSPはあらゆることに敏感であるため、患者さんや家族の反応を敏感に察知し、自分の提供した看護について、必要以上に長く深く悩み、最終的に潰れてしまうことがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

HSPは、敏感であったり真面目過ぎるがゆえに看護師として働く中で辛いこともたくさんあります。

HSPの看護師が自分の良さはそのままで、疲弊せずに働ける環境はあるのだろうか。そんなことを考え、これまで私自身もたくさん悩みました。

患者さんとの境界を意識して行動したり、プライベートでは患者さんのことを考えないように訓練していくのも一つの手だと思います。

一方で人間関係が辛いのであれば、夜勤もなく忙しさも緩和されるクリニックに転職してみる。また、患者さんの死が辛いなら、もう一度自分にあった診療科に異動してみる、といった「看護師を続けながらも、自分のメンタルも守る」方法があると思います。

わたしも実際に病棟からクリニックに転職し、人間関係が改善されたこと、また患者さんの死に触れる機会がなくなったことは、とても大きな転機でした。

また別記事で病棟とクリニックの両方で働いて感じた違いについてもまとめようと思います。

看護師の仕事は好きだけれど今の環境に疲れた、というHSPさんが、幸せに働ける職場を見つけられることをお祈りしています。

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