HSP看護師 病棟とクリニックの違い

わたしはHSPですが、病棟で2年半、クリニックで2年間看護師として働いていました。

HSPで看護師として働くことは、時には辛いこともあります。

一方で、病棟とクリニックの二つを経験し、HSPでも適した環境に就職できれば、楽しく、自分の良さを活かしながら働くことができるのではないかと思うようになりました。

今回は、クリニックで働いて感じた病棟との違いについてご紹介できればと思います。

ここでご紹介する違いは、あくまでもわたしが働いていた職場での話であり、全ての施設に当てはまるわけではないということをご了承いただければと思います。

死や急変に触れる機会が少なくなる

病棟はあくまでも入院施設ですので、状態の悪い患者さんや看取りの患者さんがいらっしゃる確率はクリニックよりも高くなります。

一方でクリニックでは外来業務が主ですので、患者さんを看取ったり、命に係わる急変に出くわすというのは、病棟に比べると非常に少なくなるかと思います。

人によっては、患者さんの終末期を看護したい、急変もよくある救急で働きたい・向いているという方もいらっしゃるかと思います。

しかしわたしは、病棟時代何人もの看取りや急変に触れ、自己の成長につながった反面、心が疲弊していくのも感じていました。そのため、クリニックに転職してからはそういったことがほぼなくなり、とても精神的に穏やかに働くことができたように感じます。

職場の雰囲気がゆっくりしている

クリニックも病棟もどちらも忙しいと思いますが、忙しさの種類が大きく異なります

上の章でもご紹介したように、病棟では急変や看取りなどが多く、常に緊迫感を持った忙しさになります。

またその他にも病棟看護師は、採血や点滴、入浴介助や食事介助、おむつ交換に病状説明の同席…といったように常に多岐に渡るタスクを抱えている状況です。

一方でクリニックでは、外来業務が主ですので医師が担う部分も多く、看護師が行う業務はある程度限られてきます。外来患者さんの数が多いとそれをさばくのにとても忙しくなりますが、患者さんはみな最後医師の診察待ちであるため、あまり看護師が急いだところで患者さんの待ち時間緩和に貢献されません。

また、クリニックでの忙しさの種類は生命の危機など緊迫した要素があまりないため、職場の雰囲気としては病棟よりも穏やかになる傾向があります。

わたしが働いていたクリニックでも、忙しさは一時的なものであるため病棟よりも雰囲気は穏やかで、胃が痛くならずに勤務することができていました。

夜勤がない

自明なことですが、クリニックには入院施設がないため夜勤業務がなくなります。

わたしは夜勤をやっていたことろ偏頭痛がひどく、頭痛薬が手放せない状況でした。決まった時間に寝起きできないため自律神経も乱れ、食欲不振や精神不安定に繋がり、心身ともに辛かったです。

クリニックでは夜勤がない代わりに連勤となりますが、日中だけの仕事となるため寝起きする時間は固定されます。それにより自律神経の乱れも整い、頭痛薬も使用頻度がずいぶん減りました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ここまで病棟とクリニックの両方で働いたわたしが、個人的に感じた違いについてご紹介してきました。

結論HSPにはどっちが合っているのか、わたしには断言できませんが、少なくともわたしは、クリニックのほうが自分に合っていたと思います。

HSPはあらゆることに敏感であるため、死や急変から離れ、職場の雰囲気がゆっくりになるだけでも、心の疲労度は大きく改善されます。それに加え、夜勤がなくなったことによって自律神経が整い、体調も良くなりました。

看護師には病棟やクリニックだけでなく、様々な働き方があるのが強みです。HSPでも、それぞれ合った環境を選べば楽しく働くことができると思います。

今回の記事が、HSPで働き方に悩む看護師さんの参考に少しでもなれば幸いです。

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